AirPodsを使用し始めてどのくらい経ったでしょうか。
1年半か、2年。
大体そのくらいだと思う。
AirPodsを購入したのは電話が楽だからという理由からでした。
歩きながらの通話や、通話している最中でのマルチタスキングが非常に便利そうだということで有線からコードレスにしてみようと思い立ったのがきっかけ。
話は変わりますが、今でこそ当たり前になっているWiFiに始めて触れたのは僕がまだ22歳のころ。
当時はスマホなるものも存在せず、まだノートパソコンを持ち歩く時代だったのでLANケーブルが一般的でしたが、ドイツではすでにWiFiがほぼ全家庭に張り巡らされていて、僕はまずそこにカルチャーショックを受けたのでした。
ドイツすげぇ。。と。
僕は14、5歳の頃からパソコンをいじって遊んでおり、インターネットもマウスもキーボードも有線が当たり前という時代に育ったので、無線でインターネットが繋がる環境というものにやたらめったら感動して以来、無線というコードレスな世界にいまだやたらめったら憧れのような興奮のような感覚を持っている。
さて、そんなわけで手に入れた第三世代のAirPods。
(初代が「うどん」と少々不名誉な呼ばれ方をするのはやはりその食文化から日本のみなんでしょうね)
僕がこのガジェットに期待していたことはただただワイヤレスの利便性のみ。
ノイズキャンセリングの機能もよく分かっておらず、その存在が購入の決め手になったわけでも手に入れる理由の一つにもなったわけでもないのですが、今では耳を塞ぐものには必ずこの機能を求めるようにしている。(手にも毛布にも枕にも)
なんという、主産物を上回る副産物。
そういった感じで今ではAirPodsが手離せない僕の相棒となっているわけですが、なんのためかというと、
完全に現実逃避が目的。
自分の心の持ちよう次第で観える世界が変わるといいますが、AirPodsは、僕をどこか知らないしかし懐かしい(そりゃそうだ、目の前には見慣れた景色がある)パラレルワールド、すなわち異世界に連れってくれる存在なのです。
上述しましたように、AirPodsに搭載されたノイズキャンセリングという、外界の ”ノイズ” をまず集音しそれとは逆の位相の周波数を発生させ音を音で打ち消したものを鼓膜に伝えるという画期的な仕組みのおかげで、まず外界と自分との間に見えない壁が出来上がります。
そこで普段はあまり聴かないような異世界を感じさせる音楽を流します。
クラシックだったり、カフェの雑音だったり、瞑想用として好んで使われたりするソルフェジオ周波数帯のBGMだったり。
これだけで普段観ている世界が大きく変わります。
異世界のレシピはたったこれだけ。
前回の投稿の序盤の方で少しだけお話しした、テレポートマシンや人体転送装置。
人間の体には相当量の質量があるので、この物体を光速とまではいかないにしても十分高速なスピードで飛ばしたり分子転送を行おうと思えば、この装置開発を完遂するまでに何十年とかかることでしょう。
そしてなんだか怖い。
そんなことをしなくても意識さえどこかに ”飛ばした(転送)” ”気に” なりさえすれば取り敢えずは現実から逃避できるわけです。(僕は)
この時代に生きている限り、まだまだ地に足の着いた現実的な世界で過ごさないといけませんが、それでも20世紀の人たちから見れば今は魔法のような世界なのでしょう。(どの時代にもその時代々々の楽しみ方があるので決して愚痴っているわけではござらん)
転送装置なるものが当たり前の時代になっても人はまたさらなるテクノロジーを夢想するのでしょうね。
というわけで、今回は完全にエッセイのようなものですが、
AirPodsのノイズキャンセリングシステムは本当に外音が聴こえなくなるので外を歩く時は集音モードにして安全にご使用することをお勧めします。
ではまた。