嘘つきと自然薯

みなさんは子供の頃どんな遊びをされていたでしょうか?

僕が子供の頃流行っていたもの、好きだったものを順不同で挙げてみるとこんな感じ。

ミニ四駆、ガンプラ、ドラクエやFFなどのRPG(当時はスクエアとエニクスの二大巨塔がRPGで競っていた)、携帯型のデジモン、ハイパーヨーヨー、バトルドーム、etc

懐かしさを感じられる方もたくさんいらっしゃることでしょう。

ついでにお菓子だと、

ねるねるねーるね、ガムがため、わたパチ、グミのわ、シゲキックス、おっとっと、ヤンヤンつけボー、きこりの切り株、ココアシガレット、ぬ〜ぼ〜、5/8チップ、etc

僕が知ってるのはこのくらいでしょうか、懐かしさで笑いが込み上げてくるようだ笑

昭和に生まれ平成前半に第一の青春を生きた僕の時代は、デジタル機器とアナログの遊びが入れ替わりつつある過渡期の終盤辺りだったと思うのですが、

学校や土日など、友達たくさんと集まる時は野球をやったり缶蹴りをしたり、体を動かす遊びをよくやっていたものです。

懐かしさに浸っている今日この頃ですが、先日ふと「ゆびきりげんまん」の歌について思ったことがある。

現代でもこの歌が現役で存在しているようで、僕たちが当時子供だった頃のように今の子供たちも小指と小指を結んで、ちゃんとあの歌を歌っているではありませんか。

「ゆびきりげんまん、嘘ついたら針千本飲〜ます」

今じっくり歌詞の意味を考えてみると割と残酷で恐ろしい内容なんだなとしみじみとする。

ゆびきりげんまんの歌に怖い意味が隠されていることはみなさんもご存知だと思いますが敢えて説明させていただくと、

当時遊女が想いを寄せる男性に一途な愛を証明する目的で自身の小指の第一関節を切り落として渡していた、という文化があったそうで、歌い始めのゆびきりはそのまま指を切っていたことが由来とされている。

小指を結ぶ理由はおそらくそれだ。

げんまんに関しては「拳万」と記述すると説明は不要でしょう。

つまり嘘をつくと指を切り、拳万を与え、針千本飲ますぞという恐ろしい歌なのですが、嘘がダメだという戒めとしてずっと広く歌い伝えられたのでしょう。

因みにアメリカや英語圏の国にも小指を結んで約束を交わす文化が存在します。

「Pinky Swear」「Pinky Promise」と呼ばれるもので、Pinkyは小指、Swearは誓い、Promiseは約束を意味する。

キリスト教の7つの大罪でも嘘をつくことへの罪深さが説かれていますが、文化圏が違う国々で小指を結ぶことが同じように「約束」を意味するのはなかなか面白い事実であります。

もしかすると、とうの昔にルーツを同じにした故事成語的な事の起こりがあったのかもしれません。

とは言え、ちょっと嘘をついたくらいで、指切り、拳万、針千本という罰はかなり人権を無視した言い分のように思える。

現代語訳の歌詞では、嘘をついたら針千本飲ますという解釈しか出来ないのでその場合、指切りや拳万は無視して良いと考えられますが、

なかなか考えられないくらい卑劣で残虐な歌であることに変わりありません、

が、

ここで針千本くらいならなんとか対処出来るのではないかと思ったのです。

それは、

自然薯を食べるということ。

山芋の種類である自然薯を食べると触れた部分が痒くなる経験をしたことがないでしょうか?

料理をする側はさらに大変だ。

皮を剥き芋を摺る段階で手がもうかゆかゆになってしまう。

たくさん食べることで胃が荒れたりすることもある。

その原因はなんと『針』。

針状結晶と呼ばれ、縫い針のようになっている結晶=シュウ酸カルシウムが触れた部分をチクチクと刺激することで痒みなどを発生させるのですが、自然薯を食べることで本当に針を何百、何千という単位で飲んでいることになるのです。

ゆびきりげんまんの歌で約束を交わす場合、針の種類について言及することは皆無に等しく、増して針を誰が用意するかなどの取り決めをするなんていう考えもない。

つまり、不本意ながらも約束を破った後の取り決めを全うするには、自然薯が大いに役に立ってくれるというわけです。

というかそれしか方法はない笑

人権無視には屁理屈と科学で対処するのがおすすめ。

というか全てスルーで良い笑

因みに自然薯の他に、

キウイ、パイナップル、サトイモ、ヤマイモ、ブドウ

などがシュウ酸カルシウムを大量に含んでいるみたいなので、これらを食べて喉や食道などがほがほがするのであれば注意が必要かもしれません。

というわけで、嘘ついたら自然薯を食べようというお話でした。

ではまた。

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今エアハグを差し上げました。